みなさんは曻地三郎先生をご存知ですか?
NHKなどメディアでも度々紹介されているので、
すでにご存知かもしれませんね。
曻地(しょうち)三郎先生は養護学校「しいのみ学園」の創設者。
教育学者として、また健康長寿の伝道師“スーパー健康長寿”として、日本だけでなく世界各国で活躍された先覚者です。
日本で初めての障害者施設「しいのみ学園」を1954年に設立された。
1978年に養護学校が義務制に。しいのみ学園が現在の養護学校の前身となる。
日々の指導の中で生まれた、しいのみ学園の十大教育原理も大変すばらしい。
医学博士でもあり、文学博士。そして福岡教育大学名誉教授。
広島文理科大学(
国立広島大学)を卒業後、
国立 九州大学 医学部では精神医学を学んだ。
先生の執筆された「しいのみ学園」誕生譚(たんじょうたん)はベストセラーとなり、のちに映画化され大ヒットしている。
韓国の大邱大学校(前身・社会事業学校)の大学院長も歴任しており、その功績が評価され2010年5月に韓国政府より国民勲章を授与された。
99歳(数えで100歳)からの世界一周講演旅行。
アメリカを始めとした各国の大学や教育機関、国連本部などを歴訪。
曻地先生のHPを見るとその行動力のすごさが伺えます。
もしかしたら日本最高齢者のホームページ!?
手作りおもちゃ・3歳児教育を発案し世界に広め、各国で取り入れられている。
誰もが何処ででもできる「心の絆づくり」が「手作りおもちゃ親子愛情教室」とのこと。
2003年から取り組まれ、海外の幼稚園や講演会での実技指導は100回以上だそうです!スゴイ!
健康長寿のお手本として、世界各地で講演活動および教育活動。
100歳を優に超えなお200名以上もの方が集まる講演をされていた曻地先生。
「全精力を振り絞って話しても、話し足りないことが沢山あります」と先生のスゴイお言葉!
すばらしいです。
常に新しいことに取り組む姿勢「一日一知」のスペシャリスト
先生の著書「ただいま100歳 ~今からでも遅くはない~」より抜粋
「一日一善」という言葉がありますが、私がつくった同じような意味の言葉に「一日一知」があります。一日に一つでも新しいことを知ることは生きている喜びです。
私事ですが、中国に行くために「一日一記憶」のつもりで中国語を一つ覚えようと努めています。昨夜は中国語で「初めてお目にかかります。いろいろお世話様になります」を覚えました。
その挨拶を寝る時に言えないと、寝床から起き出し隣室のノートを見る。
そしてまた布団の中で唱えてみる。
朝起きた時にも唱える。
忘れていると、またノートを見て繰り返します。
こうやって一日一つの言葉を覚えれば、一年に三百六十五個の言葉を覚えることができます。
先生は65歳から韓国語、95歳から中国語、100歳からロシア語、101歳からポルトガル語、102歳からフランス語と一日一知でステップアップしてきたそうです。
知的探究心が旺盛ってことも健康長寿の秘訣ですね。
姿勢が素晴らしく良い、体の柔軟性、俊敏性、バランスがとても良い。片足で靴下を履ける、1時間半の講演を楽々こなす。舞踊も披露する。
曻地先生の一日は冷水摩擦と棒体操で始まるそうです。棒体操は先生が発案した健康法で小さな子どもから高齢の方まで誰もが気軽にできる体操です。
体操で体をスッキリ目覚めさせてから、朝食を一口三十回よく噛んで食べる。
まさにスーパー健康長寿ですね!
棒体操を実演される曻地先生 - 年齢を考えると、とても若々しい振る舞いです。
まず驚くべきは曻地先生の頭脳である!
脳の活性化は新しい記憶を司る海馬と社会生活を送るための精神活動を司る前頭前野が連携して起こっていると考えられているそうです。
つまり、脳は筋肉と同じで使えば使うほど活性化されて健康が保たれるということだそうです。
曻地先生はいくつかの健康法を継続されていました。
まず、笑顔とユーモア、そして体の柔軟性や俊敏性、バランスを維持する「棒体操」、冷水摩擦、固いマットに寝て姿勢を正す・・・などなど
その中で一番大切なことが『一口三十回噛む』ことなのです。
「なにを食べるかではない。いかに食べるかである」
曻地先生は柔らかいものでも必ず一口三十回以上噛んでおられました。
幼少のころ大変体の弱かった曻地先生は、
お母さまから「とにかく、一口三十回噛みなさい」と教えられ、それから100年間!ずっと守り続けてたそうです。
ちなみに曻地先生は70歳ごろから総入れ歯。
しかし、きちんと入れ歯の調整をすることで、一口三十回以上しっかりと噛む食事をされていました。
よく噛んで食べることにより期待できる効果
食べ物が美味しい
美味しいと嬉しい!楽しい! 自然と感謝の気持ちも湧いてきます
唾液がよく出る
消化の手助けだけでなく、洗浄・殺菌・抗菌効果で免疫力もUP!
消化吸収が良い
お口は健康、命の入り口! 胃腸の働きを楽にしてあげましょう
食べ過ぎ防止
お腹が膨れるので食べ過ぎない。小食はダイエット&長寿要因
脳への良い刺激
記憶を司る海馬の萎縮防止。ヒスタミンによる覚醒・食の抑制・記憶力UP
脳の健康維持や発達に良い影響がたくさん!(曻地先生の脳は30歳若い)
虫歯・歯周病予防
唾液がたくさん出て、自然に歯やお口が清潔になる(唾液緩衝能)
きれいな歯並び
顎がしっかり発育して歯並びがよくなる
顔のしわが少ない
あごの運動になる。曻地先生のお肌はつやつや、しわが少ない!
超高齢化社会の日本
日本で100歳を超えられている方は4万人以上。日本はこれから超高齢化社会になります。
年々自立生活できる健康長寿の方も増えていますが、そのすべてが健康長寿というわけではありません。
(80歳代だと約半数が自立高齢者であるといわれています)
これから高齢者になる方々、そしてその高齢者を支える方々。。。
これからこの問題は加速していくのです。
少子化の日本
高齢者問題とともにあるのが少子化問題。
学力と体力の低下の問題、生きる力と生きる知恵の低下は、そのまま日本の将来となります。教育の現場では食育を盛んに取り入れて、食べ物から生きる力と知恵を授けようと努力がなされています。
歯科医院では歯並びの悪い子どもが増えていることが問題になっています。
それにともなって食べるのが下手な子、のど詰まり事故なども増えています。
超高齢化社会と少子化。。。
ちょっと暗い話しになりましたが、この問題への対抗策の一つが
『一口三十回噛む』ことです!
一口三十回噛む健康法は、子供から高齢者まで手軽にすぐに始めることができます。道具もいらなければ、お金もかかりません。
よく噛んで、美味しく、感謝して食べる。
健康にも心にも響く「噛む」こと。
ぜひ次の食事のからスタートしてみてください!
よく噛むために、お口の健康チェックをしましょう☆
一口三十回よく噛んで食事をとるには、よく噛める歯が必要です。
よく噛める健康な歯を維持するためには、歯科医院での定期健診をきちんとおこない、虫歯や歯周病から歯を守ることが大切です。
歯科医院での歯石除去や専門的なクリーニングはお口の健康を維持するためには欠かせません。また、歯科医院では歯やお口の健康を維持するために大切な情報が得られます。
一生ご自身の歯で食事できるかはわかりませんが、その確立は飛躍的に上がります。
お口と全身の健康のために歯医者さんを有効利用しましょう!
虫歯も歯周病も早期発見・早期治療が大切です。
痛くないからと放置していると将来良いことは何ひとつありません。
今は噛めても、将来は。。。
健康長寿を目指して、私たちと一緒に頑張りましょう!
とくに子ども場合は食事=発育です! そのくらい重要なことです。
小さなうちからの歯並び改善、保護者の方は「歯並びを早めに良くしてあげる意識」を持つことが大切だと思います。
こいし歯科の落語会「手水寄席」。歯科健康噺でも度々登場されている曻地先生。
2010年8月18日に岡山県美崎町で曻地先生の講演会があるということで、心持にしていた小石は先生にお会いしに講演会に行ってまいりました。
曻地先生はおっしゃいました。
先生にお願いして色紙にサインをいただきました。
この色紙はこいし歯科の待合室・キッズコーナーに飾ってあります。
皆さんも曻地先生のような健康長寿を目指しましょう!!
皆さんに曻地先生のことや健康長寿をお伝えするために、まず自分から一口三十回噛むを実践して見ました。
その結果、ダイエット成功!なんか若返っちゃいました(笑)
やるべきことは簡単なことです。ぜひ皆さんもトライしてみてくださいね♪
一口三十回噛むことを実践するために、朝食からご飯を食べるようにしました。
(ちなみに25年以上、朝食はパン派でした)
さらにご飯を徐々に玄米に変えていきました。
すると自然と噛む回数が増えていきました。
噛む回数をカウントする機械を使って計測したところ、白米では約20回程度だった噛む回数が、玄米では2倍以上の平均55回になりました!
玄米食に慣れてきた1か月後に体重を量ってみると、なんと6キロも減量!!